淡路瓦

(あわじがわら)
兵庫県 南あわじ市 名産   
名産
   

兵庫県の淡路地方(淡路島)で生産される瓦。三州瓦、石州瓦とともに日本三大瓦の一つ。1613年(慶長18年)に池田忠雄が由良成山城を築城する際に、播磨国から播州瓦の名工・清水理兵衛を招いて瓦を作らせたのが淡路瓦の起源と言われている。淡路瓦の種類には、いぶし瓦、陶器瓦、窯変瓦などがあるが、いぶし瓦に適した「なめ土」と呼ばれる粒子の細かい粘土を使っており、いぶし瓦ではトップシェアを争う。
ちなみにいぶし瓦とは「燻(いぶ)された」瓦の事。製法としては高温で瓦を焼き上げた後に蒸し焼きにすることで炭素膜を形成させ、独特の渋い光沢をもつ銀色に仕上がる。経年で表面の炭素膜が徐々に剥がれ、表面に独特のムラが出るが、それがいぶし瓦の味、特徴ともいえる。
淡路瓦