無生野の大念仏

(むしょうののだいねんぶつ)
山梨県  文化   
文化
   

山梨県上野原市秋山町の無生野地区に伝わる、踊り念仏を主体とした伝統行事、伝統芸能。旧正月期間とお盆期間の年2回、無生野集会場(公民館)に設けられた会場で、白装束をまとった踊り手が、太刀、締太鼓、棒などを振りかざし、経典を唱え、鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らし、念仏や和讃を唱えながら踊る。
大念仏とは人々が一堂に集まって念仏を修す行事であり、平安時代末期・天治年間(1124~1125年)頃に天台宗の僧・良忍が行った融通念仏がはじまりとされ、日本各地に広まるにつれて踊躍歓喜の動作を伴って芸能化するようになったといわれる。
無生野の大念仏