奈良県奈良市西大寺芝町にある、真言律宗総本山の寺院。南都七大寺の1つに数えられる。奈良時代に孝謙上皇の発願により建立された。年代は「西大寺資財流記帳」によれば天平神護元年(765年)とある。南都七大寺の1つに数えられ、奈良時代には堂宇100以上の壮大な伽藍を誇ったが、平安時代に火災などで衰退し、鎌倉時代の僧・叡尊によって復興された。現在の伽藍はすべて江戸時代以降に再建されたもの。
国宝の本尊の薬師如来像、平安時代前期の貴重な仏教絵画「絹本著色十二天」や重要文化財指定の本堂、絹本著色釈迦三尊像など貴重な文化財が多く残っている。