京都府京都市右京区の寺院、法金剛院境内にある平安時代末期の浄土式庭園の遺構。中でも青女の滝は日本最古の人工の滝とされており、国の特別名勝に指定されている。昭和43年(1968年)に境内の発掘が行われ、人の背丈ほどもある巨石を組んで滝を表現した滝石組が完全な状態で埋まっているのが発見された。滝石組や池の復元整備後は平安時代の面影を残す庭園が復活する事となった。
庭園の中では青女の滝と呼ばれる石組とその背後の五位山のみが特別名勝に指定されているが、その理由は明治時代の鉄道や道路整備により寺院の敷地が削られ、かつての庭園跡もかなりの面積が失われてしまっており、現在の庭園は当時のものそのままの姿ではない事に起因する。