南部せんべい

(なんぶせんべい)
青森県 八戸市 名産   
名産
   

青森県南部地方、岩手県全域が主な生産地の名物菓子で、小麦粉を原料にしたせんべいの一種。小麦粉を水で練って円形の型に入れて堅く焼いて作る。縁に「みみ」と呼ばれる薄くカリッとした部分があるのが特徴。元々は八戸藩で作られた非常食である。
600年ほど前、南朝の長慶天皇が名久井岳の麓(現・三戸郡南部町)、長谷寺を訪れ、食事に困った時に家臣が近くの農家からそば粉と胡麻を手に入れ、自分の鉄兜を鍋の代わりにして焼き上げたものを天皇に食事として献上した。この食べ物が後の南部せんべいの始まりとする説が有力。
南部せんべい