鹿児島県の和菓子。自然薯と米の粉（かるかん粉）に砂糖、卵白を加えて蒸して作るシンプルな和菓子で、しっとりとしたほのかな甘みと山芋の風味からくる素朴な味わいが特徴。通説では薩摩藩の島津斉彬公が江戸から招かれた菓子職人、八島六兵衛により作られたといわれている。名前の由来には諸説あるが、「軽い羹」という意味であるとされる。
羊羹、ういろう（外郎）で見られる長い直方体のような形の棹菓子が本来の形だが、近年は饅頭のように餡を仕込んだ「かるかんまんじゅう」も一般的になっている。